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業界動向v1Tom's Hardware

YMTCが2027年末のNAND首位を目標との報道、現状は8~11ポイント差

330億元の調達計画は生産更新と研究に向かうが、首位には能力、歩留まり、顧客認定の実績が必要だ。

原題China's YMTC aims to become the world's largest NAND maker by the end of 2027, report says — company plans to overtake Samsung and SK hynix

John Wood

YMTCが2027年末までに世界最大のNANDメーカーになる目標を掲げたと報じられた。Tom’s HardwareはFinancial Timesを引用し、上場準備の会合で投資家や関係者に示したとしている。約16カ月でSamsungとSK hynixを抜く日程だ。これは企業目標であり、独立機関の市場予測でも、必要な生産能力が完成した証拠でもない。

記事が引用したCounterpoint Researchの2026年第2四半期出荷量では、YMTCは約14%でKioxiaと同程度、Samsungは約25%、SK hynixとSolidigmの合計は約22%だった。この比較では、競合のシェアと業界全体の出荷量も動く中で、少なくとも8~11ポイントの差を埋める必要がある。

資金計画は拡張目標を検証する経路になる。YMTCは上海STAR Marketで330億元を調達し、208億元を量産ライン更新、122億元を先端研究開発に充てる計画だと報じられた。製造と技術の両方へ投資する意思は示すが、資金調達だけでは装置設置の時期、安定歩留まり、顧客出荷を証明しない。

報道はYMTCが売上高と出荷量で世界NAND上位3社に入り、Xtackingと中国製装置でラインを拡大しているとする。一方、首位に必要な月産ウェハー能力、製品別の層数と歩留まり、企業向けと消費者向けの顧客構成は示されていない。目標を売上高、ビット出荷、完成品数のどれで測るかも不明で、指標により順位は変わり得る。

次に確認すべきは上場資料の調達完了と設備支出、四半期のウェハー能力と稼働率、複数四半期にわたる独立機関の売上・ビットシェア、主要顧客の認定だ。継続的なシェア上昇で現在の2社に近づけば2027目標の根拠になる。増設遅延、NAND価格サイクルの反転、歩留まり未達なら日程は再評価が必要だ。