CXMTがHBM3Eリスク生産開始との報道、2027年供給は顧客認定次第
T-HeadとCambriconがサンプルを評価中とされるが、CXMTの公開仕様、歩留まり、能力、確定出荷日はない。
原題:CXMT reportedly begins risk production of HBM3E memory in breakthrough for Chinese DRAM production — company could be in mass production in 2027
Tom’s HardwareはThe Informationを引用し、CXMTがHBM3Eのリスク生産を始め、AlibabaのT-HeadやCambriconなど中国のプロセッサー企業がサンプルを評価していると報じた。認定が順調なら2027年が最も早い商用利用時期とされる。ただし現時点では報道上の情報であり、CXMTが製品仕様、顧客、量産日程を公開確認した資料は示されていない。
リスク生産は大量出荷と同じではない。報道もCXMTサンプルの具体仕様は不明で、商用品は試作版と異なる可能性があるとする。顧客は帯域幅、電力、熱、パッケージ信頼性、対象アクセラレーターとの動作を検証する必要がある。認定と再現可能な供給を経て初めて、試作が実際のHBM供給になる。
記事は一般的なJEDEC HBM3Eの範囲を示している。1,024ビットのインターフェース、ピン当たり最大9.6GT/s、8段または12段のスタックで、対応速度なら1スタック最大約1.228TB/sとなる。24Gb DRAMダイを使う場合は8段で24GB、12段で36GBだ。これは標準の能力範囲であり、CXMTサンプルの確認済み仕様ではない。
HBMにはDRAMダイだけでなく、TSV、積層接続、熱管理、先端パッケージング、試験が必要だ。リスク生産が事実でも、公開情報には歩留まり、月産能力、パッケージ企業、サンプル数、顧客認定結果がない。安定量産までの距離は不明で、2027年も確定納期ではない。
次に必要なのは、CXMTまたは評価中の顧客がサンプル仕様と認定状況を公表することだ。その後にパッケージ方式、歩留まり、能力、実出荷を確認する。匿名の日程だけが増えるなら、話はリスク生産の報道にとどまる。認定製品と商用出荷が確認されて初めて、中国製HBM3Eの市場投入を確認できる。